欧州日産は9月5日、10月2日に開幕するパリモーターショーで新型『ピクソ』を世界初公開すると発表した。
ピクソは『マーチ』よりもひと回り小さいコンパクトカーで、欧州における日産の入門車に位置づけると同時に、インドなど新興国での販売も視野に入れた世界戦略車となる。
ボディサイズは全長3565mm×全幅1600mm×全高1470mm、ホイールベースは2360mm。マーチと比較すると、全長は160mm短く、全幅は60mm狭く、全高は55mm低い。ホイールベースは70mm短くなっている。パッケージングを徹底的に煮詰めた結果、コンパクトボディでありながら、大人4名が座れる居住性を実現した。
エンジンは新開発の1リットル直列3気筒。軽量なボディの効果もあって、圧倒的な燃費性能を達成しているという。このクラスとしては珍しくATが全車4速となるのもポイントだ。
生産は2006年6月に交わされた日産とスズキの事業拡大提携契約に基づき、インド・デリーにあるスズキの工場で行い、2009年春から販売がスタートする予定。価格もかなり抑えられるという。
フィアット『パンダ』、プジョー『107』、ルノー『トゥインゴ』、VW『フォックス』、トヨタ『アイゴ』など、欧州Aセグメントのライバルにとっては、新型ピクソは脅威となりそうだ。