富士重工業が発売した、スバル『エクシーガ』の自然吸気モデルにはスバルの2リットルクラスでは初代『レガシィ』以来となるFF車も設定されている。今まではスバル=4WDのイメージをアピールしていたが、一転してエクシーガにFF車を設定した理由はどこにあるのか。
スバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー大雲浩哉さんは「エクシーガにFFを設定したのは、価格帯を下げるのもひとつの理由ではありますが、ライバル車を見るとミニバンはFF車のニーズが高いからです」
「他社のミニバンの販売比率は8割以上がFF車となっていますので、やはりエクシーガにもFFが必要だと思いました。もちろんFFでもしっかりと走ってはくれますが、やはりスバルが得意とするシンメトリカルAWDの走りがエクシーガの特長でもありますので、積極的にAWDを選んでいただけると嬉しいです」
「価格についてもエクシーガの場合はFFとAWDの価格差を15万7500円に抑えていますので、AWDも選びやすい設定になっています」とコメント。
確かにFFが主流のミニバン市場で、FFの設定がなくては勝負はしづらいだろう。だが、FFと4WDの価格は通常20万円以上の差が付くことが多いが、そこを15万7500円に抑えているのはスバルらしいところだ。
自然吸気車の半数程度がFF車で占められると予想されているが、この価格差で走行性能が高まるシンメトリカルAWDが手に入るなら、AWDを選んでおきたいところだ。