ITS関係省庁および自動車メーカーなど産業の代表で組織するITS推進協議会は、10日、内閣府で記者会見を開き、08年12月 - 09年3月末の期間に、東京・お台場で官民合同の安全運転支援システムの大規模合同実証実験を実施することを明らかにした。
大規模実証実験では、06年に定めた“ITS-Safety 2010”で事故低減への寄与度についての定量的な評価を実施。09年2月下旬には一般やマスコミを対象としたデモンストレーションも併せて実施する。これと前後して、栃木県・神奈川県・愛知県・京阪神地域・広島県などでも地域実証実験を実施。2010年度より全国展開を図る個々のシステムを検証するとともに、システム間の相互接続性についても実験確認する。
参加団体はUTMS協会、ASV推進検討会、ITS情報通信システム推進会議、ITS Japanなど。参加企業は自動車メーカー、電機メーカーなど。具体的な企業名は今後明らかになるという。
【合同実証実験の実験システム】
1 一般道の路車間通信システム
(1)右折時衝突防止システム
(2)追突防止システム
(3)出会い頭衝突防止/一時停止規制見落とし防止システム
2 首都高速道路の路車間通信システム
(1)前方障害物情報提供システム
(2)前方状況情報提供システム
(3)合流支援情報提供システム
3 車車間通信システム
(1)追突防止システム
(2)出会い頭衝突防止システム
(3)右折時衝突防止システム
(4)左折時衝突防止システム
(5)緊急車両情報提供システム
4 連携システム
(1)一般道の路車間通信と首都高速道路の路車間通信の連携
(2)一般道の路車間通信と車車間通信の連携