98年にエコタイヤDNAを発売し、いち早くタイヤの環境性能に着目した横浜ゴムからエコタイヤの新製品となる『DNAアースワン』が発売された。DNAアースワンは従来のエコタイヤである『DNAエコス』の上級モデルとなるタイヤで、横浜ゴムのミドルレンジを担う商品。
アースワンには昨年発売されたエコタイヤDNAのフラッグシップとなる、『DNAデシベルスーパーEスペック』の技術が多数フィードバックされており、ゴムをしなやかにするオレンジオイルも配合されている。
チーフマーケティングプランナーの伊藤邦彦さんは「アースワンはオレンジオイルを配合したナノパワーゴムの採用に加え、トレッドパターンや構造も新開発されており、転がり抵抗はDNAエコスに比べ21%も低減させています。その上でウエットグリップも大幅に向上させているのが特徴です」
「他メーカーのエコタイヤはサイズが限定的で、当社が昨年発売したデシベルスーパーEスペックも3サイズでしたが、アースワンは13〜20インチまで全70サイズをラインナップしているので、コンパクトカーからミニバン、輸入高級車までさまざまな車種に適合させています」
「アースワンの価格帯はミドルレンジになりますので、他社でのライバルはブリヂストン『プレイズ』やダンロップの『ルマン』シリーズになると思われます。それぞれ特長は異なりますが、横浜ゴムはアースワンの環境性能を武器に年間で100万本の販売を目標にしています」とコメント。
各タイヤメーカーはミドルレンジの商品に力を入れているが、横浜ゴムはDNAアースワンをこの価格帯の主力商品に据えて、省燃費と環境性能をアピールしていくようだ。