三菱ふそうトラック・バスは2日、2階建てバスの新型『エアロキングハイウェイライナー』を発表した。1985年の初代『エアロキング』登場から23年ぶり、国産唯一の2階建てバスの新型発表となり、高速夜行バスの発着をイメージした発表会場には多くの報道関係者がつめかけた。
初代エアロキングは「平成17年排出ガス基準(新長期規制)」制定などを理由として2005年で製造が中止され、それまでの20年間で256台(年間平均12.8台)が生産された。
いっぽう、新型エアロキングハイウェイライナーは、初代エアロキングのフリートユーザーからの「ぜひ販売を継続して欲しい」という要望に応え、「平成27年度重量車燃費基準」にも適合した形で登場。今後、年間25台の販売を目指していくという。
同社国内販売本部バス販売部部長・浦垣光雄氏は、「大量輸送ができるという点から、JRバスグループから、早く復活してほしいという要望をいただいていた」と語り、気になる第一号車の納入先については「JRバスグループのある一社」と述べるに留めた。
展示車両の行き先表示にはなぜか「東京駅」と表示されていた。JRバスグループの一社に納入されれば、東名阪を結ぶドル箱的路線に充当される率が高いだろう。