18日に正式発表されたアウディ新型『A4』のトピックのひとつが、ボディサイズが大幅に拡大されていることだ。
先代に対して全長は120mm、全幅は55mm、ホイールベースも165mmも拡大されている。ここまで一気に大きくなると、もはやひとクラス上のセグメントを運転しているような感じになる。実際に全幅はメルセデスベンツ『Eクラス』よりも広くなった。
走らせてみても最初はかなりボディの大きさを意識させられる。さらにAピラーの傾斜が強く、斜め前方の視界を遮られるために、狭い道を走るときには気を使う。最小回転半径も先代よりも0.3mも大きい5.5mとなるので、車庫入れなども苦労させられる一面もあった。
したがって今までのA4のような気軽な感覚で乗れるコンパクトセダンという雰囲気ではなくなった。だが、ボディが大きくなったことでエクステリアの高級感が増し、室内の居住空間も進化している。
さらに1.8Tの車両重量はボディがこれだけ大きくなっているのに、ボディシェルなどの軽量化によって先代よりも軽くなっているのだ。燃費に関しても新型エンジンを採用することで、先代よりも10%近く向上させている。
ボディが大きくなったことで取りまわしに気を使うようになったことは事実だが、軽量化や燃費の向上により、それをハンデに感じさせない性能の進化を手に入れている。