トヨタ自動車が18日発表した13代目となる新型『クラウン』は、2005年から取り組みを始めた原価低減活動「VI(バリュー・イノベーション」の成果が初めて現われるモデルともなった。
発表会の席上、渡辺捷昭社長は安定走行のための「VDIM」システムなどでの具体的成果を挙げた。VDIMについてはECU(コントロールユニット)とアクチュエーター(作動機構)などを一体化して開発を進めコスト低減につなげた。
渡辺社長は「そのお陰で全車に標準装備することができた」と紹介した。
このほか、ECUとワイヤハーネスやコネクタ類の一体開発、車体の設計見直しによる鋼板の歩留まり向上などを挙げた。「VI」は、原価低減を個々の部品単位から部品の機能をシステムとして捕らえて推進する手法で、それ以前の「CCC21」活動を上回る成果を狙っている。