スズキが発表した新型『パレット』。デザインを担当した山本雄高さんとの話によると、ダイハツの『タント』はライバル車種には当たらないという。
パレットでは、幅広いユーザー層をターゲットとしていて、ある特定のユーザー層に照準を当てたタントとは方向性が異なる。むしろ開発の主眼は、スズキの主力モデル『ワゴンR』との差別化が大きなテーマであったようだ。
パレットのエクステリアデザインは、室内空間を最大限に広げるため、コンパクトなノーズに大きなキャビンスペースのプロポーションとし、また、適所に曲面を用いた伸びやかなスタイリングを与え、躍動感をも表現している。
ワゴンRでは、初代モデルからボンネットを持つボクシーなスタイルが、デザインのアイコンとなっているが、ワゴンRで室内スペースを追求していくとそのキャラクターが失われてしまう。
ワゴンRと同じくスズキ軽自動車の定番商品として、より広い室内空間を求めるユーザーのニーズに応えるべく登場したのがパレットなのだ。
パレットの登場は、次期ワゴンRの開発の方向性にも大きな影響を与えるに違いない。