三菱自動車はデトロイトモーターショーで次期『エクリプス』のスタディモデルという位置づけの2シーターのスポーティークーペ『コンセプトRA』を発表した。
クリーンディーゼルエンジンの「MIVEC」DOHC16バルブ2.2リットルターボディーゼルは201hpの高出力。新型『ランサーエボリューションX』のシャーシをベースに、S-AWC(スーパー・オールホイールコントロール)、アクティブステアリング、アクティブショックアブソーバーなどを追加し、より動力性能をアップさせている。
デザイン本部長の仲西明徳氏は、「コンセプトRAは、現行エクリプスのウィークポイントである走りのパフォーマンスを向上させると同時に、環境性能の引き上げも両立させたコンセプトモデルです」と語る。
「最近の三菱デザインのアイコンである逆スラントノーズ、台形の“ジェットファイターグリル”でフロント周りをまとめ、リアはエボリューションXをモチーフにしています。正面から見たボディ断面のシェイプが6角形になるフォルムもこの車の特徴ですが、これは我が社の70年代後半のモデル『ミラージュ』、『ギャランΣ/Λ』で用いたフォームランゲージです」
「スポーツカーをデザインすると、どうしてもフェラーリやポルシェに似てきてしまうことがありますが、あえて自分たちのヘリテージを大事にしたいと考えました。三菱の伝統を復活させる意味合いも込めて仕上げたモデルです」