トヨタ自動車が4日発表したレクサス『IS F』の披露会場は、静岡県小山町の富士スピードウェイ。F1日本グランプリでの生々しいタイヤ痕が残るサーキットでは、メディア関係者の同乗試乗も行われた。
試乗車4台を駆るのはトヨタのテストドライバーだが、筆者の試乗車では国際ライセンスをもつ豊田章男副社長がハンドルを握った。
豊田副社長は、アマチュアレース活動を行っており、本人は「10年ほど前から本格的な運転トレーニングを続けている」と表現する。今年になって念願の国際C級ライセンスも取得した。
富士はいわばホームコースでもあり、熟知している様子。2周の試乗だったが、各コーナーとも高速で理想のトレースをこなした。試乗用のIS Fは特別にリミッターが解除されており、富士名物の直線では220km/hで駆け抜けた。
「今日はトヨタの役員である前にひとりのドライバーです」と、満足そうな豊田副社長だったが、予告なしのVIPドライバーに当たった筆者もラッキーだった。