新しいカテゴリーの3列シート車として登場した『マークXジオ』。チーフエンジニアの杵築邦昌さんは「ユーザー像や、自由と洗練をまとったデザイン、上質を追求したクルマの方向性などは、セダンのマークXと共通している部分が多いと思います」と話す。
一見、『マークX』をベースとした派生車種に思えるが、FFレイアウトを採用し、パワートレインもマークXとはすべて異なっている。
「マークXジオのベースとなっているのは、一昨年の東京モーターショーでコンセプトカーとして登場した『FSC』です。このときにはマークXの派生車というポジションではありませんでしたが、FSCは当初からトヨペット店が販売する子離れ世代に訴求することができる、上質な3列シート車として開発が進められてきました」
「加えて、マークXの前進となる『マークII』は保有母体が大きいので、マークXというネーミングを使うことで、マークIIやマークXからの乗り替えも喚起することができるのではないかと考えています」
マークXとマークXジオはメカニカルな部分の共通点はないが、コンセプトやターゲットユーザーなどは近いものがあるだろう。そういった面ではマークXを名乗るメリットは大きそうだ。