「特に好評だったのはフリーシートとラウンジ。パノラマ感が楽しめ、海のすばらしさを体験できると喜ばれている」
東日本フェリーの古閑信二社長は14日の記者会見で、新型高速フェリーについてこう述べた。同社は9月1日、青森−函館間に高速フェリー「ナッチャンRera」を就航させた。その売りはなんといってもスピードだ。それまで4時間かかった乗船時間を1時間45分に短縮した。
そのうえ、乗船用駐車場も利用しやすいように工夫し、発券についても駐車場の入口にゲートを設けて行うようにした。これまでようにフェリー券を買うためにいちいちクルマから降りて窓口に行く必要がない。その結果、乗船手続きも従来の2時間から30分へと大幅に縮まった。
「運転して疲れたらちょっと休むといった具合に、道の駅という感覚でこのフェリーを利用してほしい。しかも、1時間45分休んだら目的地に着いている」と古閑社長は話し、今後より利便性を高めるため、乗船にETCも利用できるようにするという。
新型高速フェリーはまだ1隻だけだが、来年のゴールデンウィークまでにもう1隻増やす計画だ。