気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2007年4月4日付
●軽自動車 ダイハツ首位、2006年度販売、スズキ34年ぶり転落(読売・8面)
●日産と三菱自動車OEM関係拡大(朝日・13面)
●中部国際空港社長にトヨタの稲葉氏、6月に就任(朝日・13面)
●日タイEPAに署名、首脳会談(毎日・2面)
●クライスラーどこへ、ダイムラーきょう株主総会(毎日・9面)
●27日から試験販売、バイオガソリン前倒し、石連まず首都圏(産経・1面)
●トレンド、二輪車専用駐車場、税優遇、助成で後押し(東京・8面)
●新車総販売4.1%減、昨年度561万台、21年ぶりの水準(日経・13面)
●07年度収益を占う、自動車 北米減速で増益率鈍化も(日経・17面)
ひとくちコメント
2006年度はダイハツ工業にとってポックメーキングな年であった。ダイハツはこの3月創立100周年を迎えたばかりだが、スズキが33年間キープした国内軽自動車の新車販売台数のトップの座を、ダイハツが初めて奪い取ったからだ。きょうの毎日、日経が1面でも取り上げており、ダイハツの記事が1面で掲載されることも異例である。
軽自動車ブームの追い風に乗ったこともあるが、それは各社とも条件は同じ。軽のユーザーの7割は女性顧客といわれており、人気女優を矢継ぎ早にテレビCMに登場させたり、「カフェプロジェクト」と呼ばれるユニークな店舗営業を積極的に展開したことなどが1位獲得の原動力となったみられる。
ただ、スズキも首位奪回への執念を見せており、限られた市場の中での争奪戦が激化することは避けられない。