仏プジョーは6日、Bセグメント・スモールカー『207』に、CC=クーペカブリオレボディ「207CC」を追加発表した。CCの爆発的普及のきっかけとなった『206CC』の後継となる。
207CCはハッチバック同様、スポーティなスタイリングを特徴とする。全長4037mm×全幅1750mm×全高1397mm(ルーフ閉)、ホイールベース2540mm。全高はハッチバックより75mmも低く、クーペスタイリングを強調する。2+2シーター。
エンジンは1.6リットル4気筒16バルブ・ガソリン(120bhp)、同ターボ(150bhp)、1.6リットル4気筒16バルブ・コモンレール式ディーゼル(110bhp)の設定。トランスミッションは5MTが標準で、120bhpガソリンでは、ポルシェ・ティプトロニック・シーケンシャル操作付きの4ATも選べる。
折りたたみ式ハードトップは100%社内で開発されたという。開閉操作もほぼ100%自動化された。ロックハンドルの手動リリースは不要になり、唯一の手動操作はスイッチボタンを押すこと。開閉の所要時間は片道約25秒だ。
先代にあたる206CCは生産とコストにおいて、市場の地平線を拡大した。206CCの登場で“レジャーカー”市場は拡大し、欧州では2000年から05年までにクーペカブリオレの台数は6倍の15万台にまで増えた。
プジョー自身、2000年以降、こちらは全世界で50万台のクーペカブリオレを販売した。206CCはそのうち36万台で、クーペカブリオレの世界的ベストセラーとなっている。