驚愕 300万円のスクーター

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300万円のカスタムスクーターが展示販売されている。その名は『CP250MMJ』。開発コードがそのまま製品名になった。ベースはヤマハ『マグザム』。排気量250ccのロー&ロングのビッグスクーターだ。

手がけたのはアールデザイン(愛知県岡崎市)だ。同社は国内253店舗のネットワークで、700億円の売り上げを誇るレッドバロングループのデザイン会社だ。

同社は、ボディデザインをマスターマインド・ジャパン(港区青山)のデザイナー、本間正章氏に依頼した。MMJはファッション界で熱狂的なファンを持ち、海外の著名人にも支持者が多い。4万円のTシャツも瞬時に売り切れるという人気のブランドだ。

CP250MMJは、ベースの原型をほとんど残さないフルカスタム。黒とゴールドをベース色に、ほとんどすべてのパーツを作り直し、ブラックライトが仕込まれたサウンドシステムなどオーディオシステムも搭載した。ファッションデザイナーの手がけたバイクは過去にもあるが、ここまで作り込まれたモデルは希少だ。

「CP250MMJには、今までのカスタムバイクのコピーはひとつもない。これからのカスタムバイクの主流になるようなインパクトを盛り込んだ」(本間正章氏)

ベースとなったマグザムは標準店頭価格が63万円。カスタムスクーターといえ300万円というのも破格だが、アールデザインでプロジェクトの中心となった山下純一氏はこう説明する。
「我々が考えたことは安全かつ合法的なスクーターという1点のみ。本間さんが構想することをすべて詰め込んでふたを開けたらこの価格になった。プロトタイプ1台作るだけでも800万円ほどかかっている。採算を考えて儲けようとしたモデルでは、まったくない」

実車はレッドバロン沼津店で展示中だが、関東にある大型店を中心に、展示を巡回。予約販売中だ。

《中島みなみ》

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