三菱自動車工業は30日、9月中間決算を発表した。世界販売台数は計画を下回ったものの、円安効果や台数ミックスの改善により、連結営業利益は55億円の赤字と、期首予想の90億円の赤字から改善した。
販売台数(小売り)は、前年同期より6万台、期首計画より約7万台少ない59万9000台だった。日本、北米、欧州は増加したものの、インドネシアなどアジアの市場悪化が響いた。
しかし、収益面は為替効果などで改善、純利益は161億円の赤字と期首予想の280億円の赤字から圧縮された。
通期は予想を変更せず、営業利益430億円、純利益は80億円を見込んでいる。会見した益子修社長は、再生計画2年目の目標である「当期損失の黒字化を何としても必達するよう下期に臨む」と述べた。