伊フィアット・オートは10月26日、来年1月末に発表する新型車『ブラーボ』の概要を発表した。ブラーボは『グランデプント』のワンランク上に位置する車で、現行『スティーロ』(日本未導入)の後継車となる。
グランデプント以降の新世代フィアット車のアイデンティティを強く感じさせるデザインは、フィアット・スタイリングセンターによるもので、5ドアのみの設定である。ボディサイズは4340×1790×1490mm、ホイールベースは2600mm、ラゲッジスペース容量は400リットルとアナウンスされている。
なお、このブラーボのプラットフォームは、2008年にデビューする新型ランチア『デルタ』にも流用される可能性が高い。
エンジンは今日欧州の主流であるディーゼルがメインで、1.9リットル120PS、同150PS、1.4リットル90PSの3種が用意される。
ただしガソリン仕様も、「T-JET」と名づけられた新開発1.4リットル・ターボ120PS、同150cvが新たに搭載される。今から低燃費を謳っているだけに、ディーゼル人気をどこまで覆すことができるか注目したい。
ちなみにブラーボ=Bravoとは、イタリア語で「優れた」という形容詞。フィアットは、現行スティーロ以前にも1995年から2001年まで同名の車を生産していた。当時日本にも輸入されたが、三菱自動車が先に「ブラボー」の名を商標登録していたため、Bravoの最上級形であるBravissimo=『ブラビッシモ』と名前を替えて販売されたという経緯がある。