30分で1ヘクタール(100m×100m)の砂浜を清掃できるというホンダ『ビーチクリーナー』システム。漂着した漁具やビニール袋からペットボトル、100円ライター、花火の燃え残りまで、さまざまなゴミを効率よく収集できるこの便利アイテムは、まずホンダ自身による清掃ボランティアで使われる。その効果のほどが実証されたあかつきには、果たして市販されるのだろうか?
社会活動推進室の西田晴泰室長はビーチクリーナーの市販について、「現時点では発売する計画はまったくありません」と語る。「もともと市販の清掃器具を作るつもりではなく、ボランティアの道具を作るというのがこの企画の主旨だったんです。器具もワンオフで製作したもので、量産は考えていません」(西田氏)
その清掃能力の高さを目の当たりにすると、これをワンオフのボランティア用具で終わらせるのは少々もったいないような気がする。もし地方自治体やボランティア団体などから市販の要望が多数出てきたときは? 「そういうご要望がたくさん寄せられましたら、そのときにあらためて市販を検討します」(西田氏)