日本の上級車では、上級なるほど、オーディオがオリジナルパネルで組み込まれるビルトインタイプが増えている。スタイリングでは魅力を感じるが、オーディオのグレードアップはどうにもならない。北米でも同じことが言え、クルマの平均使用年数が長いのでより深刻な問題である。
そんな中、CESにおいてケンウッドから登場したシステムが、外部ソースユニットの出力を欧米で放送されているRDSのデータに変換して、ビルトインチューナー経由で再生が可能になるインターフェイス、『KOS-A200』だ。
このインターフェイスにはRDSラジオに対応する機能が備わっており、FMトランスミッターのような形で信号をOEMラジオなどに入力する。RDSはデジタルデータを表示する機能も備えているため、接続した機器の状態を表示することも可能だ。A200は、CDチェンジャーや『iPod』、USB関連機器も接続でき、多彩なソース展開が可能となる。
また、これに映像関連機器までもカバーした「KOS-V1000」もラインナップ。こちらはリレー機能も備えているので、たとえばガレージのシャッター開閉などもコントロール可能になるという。
いずれも日本での展開は未定だが、純正オーディオに不満を感じている人は決して少なくないだけに、日本市場への導入が望まれる。