エアバッグに首を折られ死亡…シートベルト未着用

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11月30日早朝、千葉県八日市場市内の県道で、60歳の男性が運転するクルマが路外に逸脱し、道路右側の休耕田に転落する事故が起きた。男性は衝撃を感知して展開したエアバッグの直撃を受けて死亡した。

千葉県警・八日市場署によると、事故が起きたのは11月30日の午前6時50分ごろ。八日市場市ホ付近の県道で、60歳の男性が運転するクルマが路外に逸脱。そのまま道路右側にある休耕田に転落。地面に突き刺さるように1.5m下まで落ちた。クルマの損傷は中破程度だったが、男性は首の骨を折っており、救出時にはすでに死亡していた。即死とみられている。

クルマは転落時の衝突を感知し、エアバッグが開いた状態となっていたが、死亡した男性はシートベルト未着用の状態だった。即死と考えられる状況のため、事故後にベルトを外した可能性は低く、警察では男性がベルトを着用しないままクルマを運転。事故後に顔面下で展開したエアバッグに吹き飛ばされ、その際の衝撃で致命傷を負ったと推測している。

エアバッグの効果を過信し、シートベルト未着用で運転した結果、エアバッグの展開衝撃で受傷する事故は1990年代に北米などで相次いだ。最近は「補助安全装置」という認識が定着したため、このような事故の発生件数は少なくなっていた。

《石田真一》

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