この秋から日本にも導入されたヒュンダイの主力セダン『ソナタ』には、三菱やダイムラークライスラーと共同開発された、2.4リッター直4エンジンが搭載されている。
ヒュンダイモータージャパン マーケティングチームの大塚健一さんは「日本に導入されるのは2.4リッターエンジンは、3社で共同開発されていますが、最終的な仕様はヒュンダイの手で仕上げられていますので、各社の違いが出ていると思います」
「また、日本向けには2.4リッターの直4だけですが、本国にはV6の3.3リッターもラインナップしています」と語る。
実際にソナタをドライブしてみると、同じエンジンをベースとする三菱『アウトランダー』とは違ったフィーリングに仕上がっている。アウトランダーは高回転まで、比較的パワーが出ているが、ソナタは中低速にトルクを集め、乗りやすさを重視している。とくに街なかでは発進時からトルクがあるので、大きなボディでも思いのほか素早く速度を乗せてくれる。
アウトランダーがCVTなのに対し、ソナタは4速ATというのが残念なところだが、ソナタのエンジンはセダンらしい落ち着いた走りを提供してくれる。決してパワフルではないが、1.5トンを切るボディにはじゅうぶんなパフォーマンスだった。輸入車には数少ない、レギュラーガソリン仕様なのもうれしい。
三菱と共同開発したエンジンということもあり、ソナタの2.4リッターエンジンは、日本の使用状況にマッチしたエンジンに仕上がっていた。(つづく)