ドアハンドルを握るだけで本人を認証して開錠

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日立製作所は、ドアハンドルを握っただけで、指の静脈パターンを瞬時に確認して本人認証するグリップ型の指静脈認証技術を開発したと発表した。

これにより、鍵の携帯が不要になるだけでなく、認証のために特別な操作を行う必要もなくなり、自動車や住宅のドアハンドルを握るだけで指静脈認証によって開錠でき、高いセキュリティレベルを保ちながら、自然な動作で自動車や住宅への入室ができるようになる。
 
この技術は、第39回東京モーターショーで、自動車のドアハンドルに指静脈認証を搭載したモデルとして出展する予定。
 
ピッキングや車上荒らしなど、住宅や自動車の入口を不法に開けて盗難などを行う犯罪が増加している。こうした状況を踏まえ、これまで日立では、指に光を透過させて測定した静脈パターンを認証の鍵として使う、指静脈認証技術を独自に開発し、2000年に基本的な技術を確立して、使い勝手のよい開放型装置や屋外でも利用可能な認証技術を開発してきた。
 
同社は、こうした機器レベルのセキュリティに加え、施設や住宅、自動車などの入口におけるセキュリティの確保が重要な課題であると考えており、グリップ型の指静脈認証装置を開発した。この技術は、ドアハンドルに組み込むことによって、握るだけで本人認証ができ、他に特別な操作を行う必要がないため、鍵の携帯が不要になり、鍵の盗難や偽造の防止が可能になる。
 
また、本人認証のための暗証番号の設定が不要となるなど、利便性も高いとしている。

《レスポンス編集部》

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