日産の第39回東京モーターショーにかける意気込みは、例年にも増して高い。参加メーカー中最多となる8つのワールドプレミア(世界初出)モデルを展示。環境、安全、ITSなどに関する技術も多数展示するなど、充実した内容のブースとなる。
来場者の注目度がもっとも高いとおぼしきモデルは、何と言っても『GT-R PROTO』だろう。マスコミ向けにも事前発表は行っておらず、モーターショー会場でいきなりの初見参となるもようだ。プロトの名が示すとおり、市販モデルのデザインを色濃く反映させたものになるという。
デモンストレーションで人気を集めそうなのは、キャビンが180度反転する可愛いデザインの電気自動車『ピボ』。エレガントなデザインの4ドアクーペ『フォーリア』は、趣味のいいシニア層に向けたパーソナルカーの提案。ミニバン『アメニオ』は日産が提唱してきた「モダンリビングコンセプト」を一歩推し進め、日本の伝統工芸によるコンテンポラリーを表現している。
市販予告車はベーシックカー『ノート』をベースに、スポーティに着こなすクルマ像を追求した『ノート インスパイアードbyアディダス』、シートアレンジ等ユーティリティを大幅に向上させた小型ステーションワゴン『ウイングロード プレビュー』、上質な5ナンバーサルーン『ブルーバードシルフィ プレビュー』、現行の端正なスタイルから一転ユーモラスなデザインへと変身する軽トールセダン『モコ プレビュー』の4モデルだ。
デザイン力を重視してきた日産の成果、進境を随所でかいまみえる日産ブース。ちょっとアートな雰囲気が楽しめるかも。