横浜ゴムは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を2005年9月1日から値上げすると発表した。対象商品は乗用車用のスタッドレスタイヤを除く全品種で、改定率は全品種共通で約4%の値上げとなる。
今後、他社も追随するのは必至だ。
同社を含めタイヤメーカー各社は、天然ゴム価格の高騰から、昨年5月に国内市販用タイヤを平均5−6%の値上げを実施した。
その後、天然ゴムが高値を続ける上に、原油高による石化製品高騰の影響で、合成ゴム、カーボンブラック、各種配合剤の価格が大幅に値上がりし、さらにスチールコードの価格も上昇、タイヤ原料価格が予想を上回る高騰を続けている。
同社では、生産効率向上をはじめとする内部改善によるコスト低減に努めてきたものの、これ以上企業努力で吸収することは困難と判断、原料価格上昇分の一部を商品価格に反映すると、している。
海外については、昨年に引き続き今年もすでに北米をはじめ全地域で価格の値上げを行っており、MB部門についても、ベルト、ホース、ハマタイトなど各商品ごとに価格改定活動を実施している。