神奈川県警は7日、約40年間に渡って無免許での運転を続けてきた男を業務上過失傷害と道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕した。重傷事故を起こしたことで無免許が発覚している。
神奈川県警・麻生署によると、事故が起きたのは6日の午後6時5分ごろ。
川崎市麻生区高石1丁目付近の県道交差点で、61歳の男が運転する普通トラックが右折したところ、前方の横断歩道を渡っていた78歳の女性をはねた。女性は近くの病院に収容されたが、胸部骨折などで全治2カ月あまりの重傷を負った。
通報を受けて現場に駆けつけた同署員は、トラックを運転していた男から事故当時の状況を聞こうとしたが、男はその場で「実は無免許でした」と自供。警察署に任意同行を求め、さらに調べを進めたところ、なんと40年間に渡る無免許運転の事実が発覚した。
男は20歳の頃に免許取得を目指して自動車教習所に通ったものの、仕事が忙しくなってきて通うことが難しくなり、そのうちに教習期限が失効してしまった。
その後も免許取得のチャンスは訪れず、仕事でクルマを使っているうちに運転を覚え、以後は無免許で過ごしてきた。
クルマの運転をするようになってから今回の事故を起こすまでは無事故無違反で、非常に慎重な運転を心がけていたという。
警察では「無免許運転は事実」として、7日未明に男を業務上過失傷害と道交法違反容疑で逮捕している。