ミシュランが、タイヤとホイールを一体化させた「Tweel」(トゥイール)という製品を開発。自動車、軍事、建設、個人用移動ニーズなどのマーケットを数年内に劇的に変える潜在能力を持つ、という。
トゥイールはミシュランのノースカロライナにあるR&D施設で開発されたもので、見た目はシンプルなハブとスポークのデザインだが、タイヤが独立しておらず、空気圧などを気にする必要はない。
しかし乗り心地、ハンドリングなどは従来のタイヤと同様のものを提供できる、という。構造はフレキシブルなスポークがやはりフレキシブルなホイールと一体化しており、路面ショックなどを吸収する。
しかも、個々のトゥイールを独立チューンすることができ、例えば縦方向の堅さ、水平方向の堅さなどをクルマによって調節することにより、乗り心地重視あるいはハンドリング、コーナリング重視、といったタイヤをつくり出すことができる。
トゥイールは開発の最終段階にあり、近い将来商業ベースにのせることも可能、とミシュランでは発表しており、実現すれば「100年に一度の自動車産業の大きな革命的イベント」になる、という。
9日からのデトロイトモーターショーで一般公開されている。