ホンダの福井威夫社長は20日の年末会見で、欧州でのディーゼルエンジン搭載車拡充策を発表した。このなかで、06年初めに欧州市場に投入する次期『シビック』用については、自社開発ディーゼルを搭載する。
欧州で販売するシビックには現在、いすゞ自動車が開発した排気量1.7リットルのディーゼルを搭載しているが、モデルチェンジを機に自社開発品に切り替える。
ホンダのディーゼルは、今のところ欧州向け『アコード』に搭載している2.2リットルのみ。シビック用には「トルク性能などが大き過ぎる」(福井社長)ため、このエンジンを基本に排気量を若干落としたタイプとする見通し。
アコードディーゼルは今年初めに欧州に投入したが年末までに2万台を突破する売れ行きとなっている。このため、ホンダは05年には『CR-V』と『FR-V』(日本名『エディックス』)にも、2.2リットルディーゼルを搭載することを決めた。