トヨタ『マークX』(9日発表・発売)のメインターゲットは団塊の世代と、ポスト団塊の世代ユーザー。団塊の世代を押さえることは、輸入車対策にもつながる。
トヨタにとって、利幅の大きなFR高級車はドル箱モデルで、『マークII』以上のクラスでは、国内メーカーの競合モデルはすでに少なくなってきている。一方、高価格帯クラスではメルセデスベンツ、BMWなど輸入車のシェアも依然大きく、トヨタとしても無視できない。
輸入車に走るユーザーに団塊の世代が多いことはよく知られていることだが、その団塊の世代をマークXに取り込むことは、国内の高級車市場をトヨタが囲い込むことにもつながる。そのためにも、トヨタは何としてもマークXでトヨタvs輸入車の構図に持ち込みたいところだ。
輸入車を繰り返し購入するユーザーを国産に引き寄せるのは非常に難しいと言われているだけに、今後トヨタがどのようなPRを展開するか、興味が持たれる。