モリタ『消救車』、2005年1月に千葉県松戸市消防局へ初納入

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モリタ『消救車』、2005年1月に千葉県松戸市消防局へ初納入
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モリタは1日、消防車と救急車の機能を併せ持つ『消救車』の第1号車を2005年1月に松戸市消防局(千葉県)に導入することを明らかにした。2002年7月に発表したコンセプトモデルを改良し、実際の作業を行いやすくするための各種改良を施す予定だ。

消救車は、普通消防ポンプ車の規格である「CD-1」をクリアする高性能な小型ポンプを搭載することで、車体中央部に生まれた広大なスペースに救急車用の装備を設置。消防車としても、救急車としても利用できるようにした多目的車。

実際に使用する際は、必要な一機能のみを選択する排他使用となるが、消防車として出動し、現場で救急用途に切り替えることは可能となっている。

コンセプトカーである『FFA-001』は2002年7月に完成し、全国の消防本部に対して導入を勧めてきたが、第1号車の導入がようやく決定。2005年1月に千葉県の松戸市消防局に配置されることが決まった。

量産車は室内高と室内幅をコンセプトカーよりも拡大。救急隊員が心臓マッサージを行いやすいスペースをつくるとともに、室内の機器配置を見直し、運転席部分からのウォークスルーも可能としている。

車体後部には消防用のポンプが位置するため、患者の搬入/搬出は車体左側のスイングアーム式開閉部によって行うという点はコンセプトモデルから変わっていない。

消救車納入第1号となった松戸市消防局では、救急車が出場している際、救急隊員の資格を持った消防士が消防車で現場に急行し、蘇生活動を行うための「赤い救急隊」が組織されているが、消救車の導入によってこれらがさらに円滑に行われることになる。

なお、今回は既存のポンプ車を代替するかたちで納入が行われ、登録上は「消防車」として扱われるようだ。車体色についてはFFA-001の塗色を改良し、前部は救急車をイメージする白に。側面部は救急スペースが白で、ポンプスペースは赤。後部は消防車をイメージする赤になるという。

《石田真一》

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