新型ホンダ『レジェンド』の変速機はパドルシフト付き5速AT。ホンダは独自の平行軸式ATを内製しているが、レジェンドにも同形式のATが使用されている。
トルクコンバーターの薄型化、平行4軸構造、高強度化によって、平行軸式の欠点である重量の大きさを改善。
その一方で、平行軸式のメリットであるギア比設定の柔軟性を生かし、1−4速を加速重視のクロスレシオ、5速をクルージングギアとして高ギア比と、レジェンド専用に細かくセッティングが行われた。
ドライビング時に任意のギア段を選べる「Sマチック」も装備する。ギアチェンジはガングリップタイプのシフトレバー、ステアリングのパドルスイッチのどちらで行うことができる。
リニアソレノイドによるダイレクト制御を全段に採用し、素早いシフトアップ&ダウンを実現。また4速→2速へのギアジャンプも可能で、ワインディングロードの走行などに威力を発揮する。
このような高負荷走行でもATが過熱しないよう、ATフリュードクーラーも装備している。