BMW『1シリーズ』のキーは、最上級モデルの『7シリーズ』と同様、インテリジェンスタイプのリモートキーが採用されている。いわゆる「溝の刻まれたカギ」ではなく、キーとクルマが“交信”して情報の認証を行い、ドアロックの解除などを行う。
発表とほぼ同時にデリバリーが開始される「120i」では採用が間に合わなかったが、来年春以降からのデリバリー開始が予定されている「116i」や「118i」からオプション設定されるメモリ機能付電動フロントシートをチョイスした場合、1シリーズの使い勝手はさらに増すことになる。
キーが最終降車時点の設定値を記憶しているため、例えば長身のAさんがクルマを使った後、背の低いBさんが自分のリモートキーを使ってドアを開錠してクルマに乗り込んだ場合には、Bさんが最終降車するまでに設定した値でシート位置やオーディオのボリューム、エアコンの温度などが設定される。
これと同様にAさんがBさんの後に使うといった場合は、Aさん好みの位置にクルマが自動設定してくれる。これもBMWが考える「パーソナライズ」の一環だ。
電動シートをチョイスしない場合、この機能による恩恵を受けられるのはオーディオとエアコンの設定程度になる。電動シートのオプション価格は約15万円、身長差がある夫婦や親子で1シリーズをシェアする予定ならば安全のためにも選びたい装備だ。