GMはヨーロッパにおけるすべての市場セグメントをカバーする方法として、ブランドの拡大を図っている。もっとも重点が置かれているのはキャデラックのヨーロッパでの拡大だが、同時に注目されているのがシボレーだ。
GMのヨーロッパでの販売の中心は言うまでもなくオペルブランドだが、GM会長リック・ワゴナー氏は、「オペルがカバーするセグメントが多すぎる」と言う。
現在エントリーモデルからラグジュアリーまですべてをそろえるオペルだが、GMとしてはオペルを高級イメージにシフトし、エントリーからミドルクラスをシボレーでカバーしたい、との意向だ。
現在、旧デーウ系のエントリー小型車をヨーロッパで販売しているシボレーだが、コルベットを含めたラグジュアリーモデルの販売も進め、一つ上のランクを目指す。そこに上級モデルとしてのオペル、ラグジュアリーのキャデラックやサーブを加え、ヨーロッパ全体でのプレゼンスを高めたい、というのがGMの戦略のようだ。