【特集】トヨタ『IMV』…アジアに地殻変動を起こす

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●日本国外で完結はトヨタ初

2010年代早期に世界シェア15%(グローバル15)の確保を目指すトヨタ自動車が、9月1日までに、その布石となるプロジェクトをアジアで始動させた。

新興市場向けのグローバル多目的車「IMV」の生産をタイ、インドネシアで立ち上げたのだ。06年には世界10カ国で50万台を超える生産を計画しており、「グローバル15」の達成を左右する事業となる。

8月25日に行ったタイの生産子会社TMTでのラインオフ式典と、その後のプレス発表には、アジア本部統括の豊田章男専務が担当役員として出席した。

記者会見の席上、豊田専務は「部品調達、生産、物流のすべてを日本以外の国々で行う当社初のプロジェクト。われわれはトヨタとアジアそして世界の自動車産業に新しい歴史の1章を開いた」と力説した。

IMVは「イノベーティブ・インターナショナル・マルチパーパス・ビークル」の略で、直訳すれば「革新的国際多目的車」となる。

新興市場を主なターゲットに乗用・貨物の機能を融合させた専用モデルをアジア、アフリカ、南米で生産、世界140カ国余りへ供給する。シリーズはピックアップ3タイプのほか、ミニバン、SUVの合計5モデルとバリエーションも豊富だ。

今回、タイがピックアップトラック『ハイラックス・ビーゴ』シリーズ、インドネシアがミニバンの『キジャン・イノーバ』をラインオフした。

次いで05年には南アフリカ、アルゼンチンでも立ち上げ、この4カ国を主力拠点として合計年48万台の生産を計画。さらに06年までにはインド、マレーシア、フィリピン、ベネズエラなどを含み生産国は10カ国に拡大され、生産も年50万台を超える見通しだ。

《池原照雄》

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