28日に日本発表された新型アウディ『A6』のカタログを見ていると、「エレクトロメカニカルパーキングブレーキ」という聞き慣れないアイテムを発見。実はこのパーキングブレーキ、『A8』に続いてA6に採用された先進的なメカニズムなのだった。
スイッチ部分だけを見ると、ワンタッチで操作できるサイドブレーキのように見える。しかし、もっと高度な技を備えているのだ。
「利便性と安全性を兼ね備えたブレーキシステムです」とアウディジャパンのトレーニングコンサルタント梶田さんはいう。
「坂道発進時には傾斜角センサーが働いて自動的に車体が後退しないようにサポートしますが、もちろんドライバーには何の違和感もありません。また、メカニカルなパーキングブレーキとしてだけではなく、緊急時にタッチすると『エマージェンシーブレーキ』として働くようになっています」
通常、パーキングブレーキは後輪だけに制動力をかけるが、アウディのエレクトロメカニカルパーキングブレーキは、非常時に前後すべてのタイヤに制動をかけるのがポイント。ABSやEBDを作動させることで、緊急時にもクルマを確実かつスムーズに減速させることができる仕組みになっている。
新しいA6は、「走る」、「曲がる」はもちろん「止まる」性能も新世代に進んでいるのだ。