九州の高速バスを自由に乗り降り、チケットを来年発売

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国土交通省・九州運輸局は14日、福岡や熊本などで高速バスを運行する11社の全路線で使用可能なフリーきっぷの発売を来年2月をめどに認可する方針を明らかにした。

これは鹿児島県を除く、九州6県(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎)のバス会社が共通の座席指定席券予約システムを導入することに伴って導入されるもので、出発地から目的地までの乗車券一本化と、乗り降り自由なフリーきっぷの発売の実施が予定されている。

高速バスの運賃は路線ごとの認可で、乗り継ぎが必要な場合にはそれぞれの路線ごとの運賃を合算する方式が使われてきた。

例えば宮崎から長崎に向かう場合、これまでは宮崎−福岡、福岡−長崎と分割して購入(運賃はそれぞれの合算)とする必要があったが、新システムでは宮崎−長崎を一括で発券。しかも乗り継ぎ割引が採用となり、これまでよりも運賃が安くなる。割引率は路線によって異なるものの、最大41%程度まで割り引くことを視野に入れている。

また、フリーきっぷについては、宮崎と鹿児島を除く5県(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本)にあるバス会社の共通乗車券として発券し、乗車前に座席の指定を受ける必要があるものの、期間中はすべての高速バスが自由に利用できる。

価格は3日間で8000円−1万円を想定しており、使い方によっては正規の乗車券を買うよりも安くなり、人気を集めそうだ。

九州は高速道路の発達により、鉄道よりもバスの使い勝手が良いことで知られているが、こうした割引乗車券の登場でバス利用がさらに活発化することは間違いない。

《石田真一》

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