クロスオーバービークル『キャシュカイ』は、日産デザインヨーロッパ(NDE)がロンドンに移って初めてデザインを手がけたコンセプトカー。ロンドンの文化を反映させ、「都会の遊牧民」をコンセプトにデザインされた。
デザインを担当したNDEのスタジオチーフデザイナー山根真氏は語る。「ロンドンは古い建物や文化に、近代的なものが混在したミックスカルチャーな街です。NDEにも16カ国のデザイナーがいます。キャシュカイの中には、そんなハイブリッドなセンスが生きています」
エクステリアにもしっかりと日産のデザインテーマが表現されている。「大きな面を大胆に使うという最近の日産デザインを意図的に表現しています。『フェアレディZ』のようにカタマリの中に垂直に入れたライト、『プリメーラ』のような三角のリアショルダーなど、ヨーロッパの中での日産のアイデンティティを盛り込みました」
「キャシュカイという名前は、実在するイランの遊牧民からとりました」と山根氏。まさにアーバン・ノマドなこのクルマ、ロンドン発のデザインに期待大だ。