気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年2月6日付
●トヨタ利益1兆円に。3月期税引き後、国内企業で初(読売・1面)
●自動車大手4社増収見込み、2004年3月期決算、海外販売が好調(読売・10面)
●フォード決算、3年ぶり黒字に(読売・10面)
●オウム真理教教団、ベンツ売却へ「財政難理由」(読売・38面)
●トミー、ミニカー玩具回収2歳児指切断(朝日・37面)
●若者向けブランド「サイオン」販売、米トヨタが拡大(朝日・13面)
●1月新車販売、ホンダ・オデッセイ首位/2ヶ月連続、2位は日産キューブ(毎日・8面)
●GMアジア・パシフィック社長にクラーク氏就任(毎日・8面)
●あれ? フォード抜けず、合弁分除く23万台下回る、トヨタ決算会見で(産経・11面)
●輸入車、4ヶ月ぶりマイナスに(日経・13面)
●日産、三菱自動車がリコール(日経・38面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車の2004年3月期連結決算の第3四半期(03年10〜12月)業績は、純利益が2864億円、通算の純利益は8109億円となり、通期では日本企業初の1兆円突破が確実となった。
きょうの読売、毎日、産経、日経の4紙が四半期決算では異例の1面準トップ扱いで取り上げており、経済面でも分析記事を掲載している。
こうしたなか、産経が「決算発表の席上、連結決算の対象会社による昨年の世界販売台数(出荷ベース)が649万台だったことを明らかにした。672万台だった米フォード・モーターを下回り、この基準では世界3位の座にとどまるもようだ」と伝えている。
神尾隆専務は「フォードが発表した販売台数に傘下のマツダの分が含まれていない」ことを指摘して「フォードは(トヨタより)ひと回りもふた回りも大きい」と語ったほか、荒木隆司副社長も「台数には一喜一憂しない」と述べた。
張冨士夫社長はじめ、役員もフォードへの気配り、心配りを忘れていないようだ。