【新聞ウォッチ】SARS、白装束、タマちゃん、それにトヨタのロシア新工場

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年GW総括・特別版

大型連休が終わり、きょうから通常のパターンに戻った企業も多い。だが、6日の一般紙朝刊は新聞休刊日のため休刊。そこで、GW期間中に気になる記事をピックアップしてみると、連休前にイラク戦争が終結に向かったことで、イラク情勢に変わって紙面を賑わせていたのが猛威をふるう新型肺炎(SARS)の話題。5日の各紙は「中国の感染者が4000人突破」と報じており、中国・北京を中心に感染拡大と長期化が心配である。

2日の産経は「メーデー5連休、北京の街は閑散」と人の往来が全くない紫禁城前の写真を掲載し、「トヨタはじめ、駐在員らも続々帰国、在庫を拡大など日本企業も対応に奔走」という特集記事を取り上げている。アジア開発銀行はSARSの影響で、「中国の今年のGDPが7.3%(昨年8%)に鈍化する」と予測 、アジア全体の経済も鈍化すると判断している(28日、日経夕刊)。

こうしたなか、4月の新車の国内販売台数は8カ月ぶりに前年実績割れとなり、「車・住宅も息切れ気味、消費冷え込み深刻に」と3日の朝日が朝刊で取り上げている。このほかの自動車関連では、「トヨタがロシア生産、SUV有力」と、産業專門紙が報じたのを日経が28日夕刊、朝日が29日朝刊、毎日が30日朝刊で後追い記事を掲載。

また、「トヨタが中国・長春に高級車エンジン工場を新設」と日経が1日の朝刊で報じていたが、SARS、白装束集団、タマちゃんの目元に釣り針、モラルに欠けた毎日記者の空港爆発事件などを飛び越えるような特ダネは見当たらなかった。

《福田俊之》

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