2003年にはより速い、よりパワフルなスーパーカーが続々と登場する。思い付くだけでもブガッティ『EB16.4ベイロン』、メルセデスベンツ『SLR』、ポルシェ『カレラGT』など……。
しかしフェイスリフトされるポルシェ『911 GT3』に匹敵するドライビング・センセーションを備えるものはない。03年型GT3はマイナーチェンジではあるが、1999年発表のオリジナルGT3のもつ“興奮”を拡大する方向で大幅に改良された。
3.6リットル水平対向6気筒自然吸気エンジンは熟成が進み、レッドラインは400rpm上昇の8200rpm、最高出力は16kW増強の280kW。リットルあたり77.8kW。標準型『911カレラ』と比べると45kWプラス。トルクもまた15Nmの増大で最大385Nm、その80%をわずか2000rpmで発生する。トランスミッションは6MT。
新型GT3の0-100km/h加速は従来型から0.3秒縮めた4.5秒(!)。0-160km/h加速は0.8秒短縮の9.4秒だ。最高速度は4km/hアップして306km/h。加速だけではない。もともとダイレクト感のあったハンドリングはよりシャープになり、グリップも向上した。
ブレーキの変更点はフロントのディスクが、直径20mm増の350mm、従来の4ピストンに代わり6ピストンキャリパーを採用した。これにより0-200-0km/h加減速は19.7秒を記録するという。さらに、より強力な『911 GT2』で採用されたポルシェ・セラミック・コンポジット・プレーキ(PCCB)もオプションで設定されている。
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