スポーツカーがオフトレンドのなか、『インテグラ』の8年ぶりのフルモデルチェンジで、スポーツマインドを大切にするホンダの心意気を評価したい。きっとメーカーの熱い気持ちに賛同してユーザーになる人も多いに違いない。
まちなかで普通のクルマが、扁平ワイドタイヤとストレートマフラーを装備して、轟音を発しながら走るのが流行っている。このことからも、サーキットで心躍る気持ちになるようなスポーツマインドに火をつければ、新たな流れができると感じる。
さて新型インテグラだが、最近のホンダ・アイデンティティのフロントデザインに、これもホンダ的なけれん味の無いカジュアル・テイストのボディでまとめられているが、シルエットが変わるような新たな工夫は見つけられない。
ホンダの成功は、新しいシルエットやユーティリティによるものが多く、カジュアルなデザインに加えて、スポーツを見て感じられるようなレイアウトを加えることによって、初めて新たな流れを期待できるのではなかろうか。