新型コンパクトカー『ミラノ』発表!…BEVでもアルファロメオという自負

アルファロメオ・ミラノ
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アルファロメオは、新型コンパクトカー『ミラノ』(Alfa Romeo Milano)を発表した。「IBRIDA」=ハイブリッドとブランド初の「ELETTRICA」=フル電気自動車がラインナップされ、パワーブラントによって外観や装備に差はなく、いずれも100%アルファロメオであることが重視されている。

◆コンパクトスポーツ

さらにミラノは、ヨーロッパ市場で最も大きな市場セグメントにスポーティにパフォーマンスを導入するもので、『ジュリエッタ』や『ミト』のファンにとっては待望の「帰還」となる。スポーティな心を持ちながらコンパクトなサイズ、加えて一目でイタリアンスタイルを感じさせるデザインが特徴だ。

アルファロメオは、ミラノ市の伝統ある自動車クラブ、ミラノ自動車クラブの本部で新型車ミラノを発表した。この発表会は、1910年にアルファロメオが創業したミラノ市とアルフアロメオとの強い結びつきを再確認するものだ。

アルファロメオのマーケティング&コミュニケーションのエリジョ・カタリネッラ部長は「運転というのはある地点から別の地点へ行く時の感情のスパークだ。レスポンス、ハンドリング、コントロールという性能には妥協せず、コンパクトでスポーティなボディをイタリアンデザインで包んだシティカー、そして真のアルファロメオがミラノだ」と新型車を紹介した。

◆デザテンはヒューマンアプローチ

アルファロメオデザインのアレハンドロ・メソネロロマノス部長は「アルファロメオのデザインはヒューマンアプローチだ。喜び、楽しみ、感動、スピード、自由、それらがインスピレーションだ。ミラノはそういった人間としての要素を具現化した。ミラノには顔があり、筋肉があり、肩がある。ユーザーと車との間に精神的な絆を築く」と説明する。

アルファロメオ・ミラノアルファロメオ・ミラノ

外装デザインでは、アルファロメオの伝統を受け継ぎつつ、4.17mの長さ、1.78mの幅、1.5mの高さというコンパクトな寸法に、イタリア製のモダンなデザインが凝縮されている。伝統的なスタイル要素として、短いオーバーハング、筋肉質なホイールアーチ、そして伝説の『ジュリアTZ』を彷彿とさせる「コーダトロンカ(=切り落とされたテール)」が取り入れられている。

メソネロロマノス部長は、「フロントのデザインはアルファロメオの新時代を象徴する。ミラノは、アルファロメオで初めてのピュア電気自動車だ。アルファロメオのマークと盾を新たに解釈した。いっぽうでヘッドライトは古典的な3つ並びにした」と説明する。

内装デザインにおいては「ドライバー志向」がキーワードだ。イタリアならではの細部に対する注意が払われ、最高の素材を使用し、そしてすべてのコントロールがドライバーの手の届く範囲に配置されている。コンパクトなステアリングホイールや、伝統的な「望遠鏡」デザインのインツトルメントパネルが、運転の楽しさを誘うかもしれない。

ダッシュボード中央には10.25インチのフルデジタルTFTスクリーンがあり、車のデータや車両の設定にアクセスできる。さらに、アルファロメオのスポーツ性を象徴する四葉のクローバー形のエアコンベントや、サベルトのスポーツシートが内装を飾る。

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◆私はアルファロメオだ!!

ミラノは、アルファロメオならではの走行性能をコンパクトセグメントにもたらす。『ジュリアGTA』の開発チームが手掛けた技術により、クラス最高の運転ダイナミクスを実現したという。

デザイン部長の説明を受けて「ミラノのステアリングを握った瞬間、『私は生きている。私はアルファロメオだ』と感じる」といささか感情的に説明するのは、アルフアロメオ製品部のダニエル・ティアゴ・グッツァファーメ部長だ。デザインと技術設計とは連携をとりながら効率的な造形を開発していったという。

走行ダイナミクスに関しては、セグメント最軽量の重量と最適な重量配分を備えるミラノは、電気自動車の世界に真のアルファロメオとして登場する。セグメントで最もダイレクトなステアリング比や、スポーツサスペンション、高性能20インチタイヤなどが、アルファロメオ特有のスポーティさを実現しているという。

快適性と安全性においても、ミラノは同クラスの中でトップを誇る。レベル2の自動運転機能を含む多くの先進技術が搭載されている。プレミアムBEV競合車種中最大のトランク容量400Lを持ち、トランクにはハンズフリー技術でアクセス可能だ。ボンネット下に収納された充電ケーブル用の「アルファロメオ・ケーブルオーガナイザー」、そして半自動駐車システムなどが快適性をさらに高める。

コネクティビティにおいてもミラノは最先端の技術を搭載する。EVルーティングは、目的地を設定するだけで必要な充電ステーションを探し出す、ヨーロッパで最も広いネットワークにアクセス可能なシステムだ。またアルファコネクトサービスにより、地図やソフトウェアは常に最新の状態に保たれる。

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◆フル電動パワーは156hp、ヴェローチェは240hp

ミラノにはパワートレインで分けると、フル電気自動車「ELETTRICA(エレトリカ)」とハイブリッド車「IBRIDA(イブリダ)」の2種類が用意されている。

エレトリカは54kWhの高性能バッテリーを搭載し、410km以上の航続を提供する。パワーの選択は156hpとトップレンジの「ヴェローチェ」240hpから選べる。ヴェローチェはアルファロメオのスポーツ性を体現し、機械式ディファレンシャルロック、クラス最小のダイレクトなステアリング比、専用の前後アンチロールバー、スポーツサスペンション、ブレーキシステム、拡幅されたトレッド、20インチホイールを装備する。

いっぽうイブリダは136hpの48VハイブリッドVGT(可変ジオメトリーターボ)を採用し、プレミアムコンパクトクラスで唯一、「Q4」全輪駆動も提供する。都市部での運転時間の50%以上を電動モードで走行可能であり、積載重量が軽ければ150km/hでの電動走行もできる。

◆装備パッケージは3種類

ミラノは顧客が簡単に自分好みの設定を選べるようなラインナップ構成だ。提供されるパワートレインは、136hpのハイブリッド、同じく136hpの四輪駆動Q4ハイブリッド、156hpのBEV、そして240hpのBEV「VELOCE」の4種類だ。

そしてニーズに合わせた3種類の装備パッケージが用意されている。「テクノ」パックでは、レベル2の自動運転機能やハンズフリーの電動テールゲート、LEDマトリックスライト、仮想アシスタント付きの接続ナビゲーションなど、安全性・技術・機能性において最高の仕様だ。

「プレミアム」パックは快適さとエクスクルーシブを追求する。樹脂とファブリックを併用するインテリア表皮、マッサージ機能付きの電動アジャスト運転席、アルミニウム製のペダルとキックプレートが特徴だ。

そして「スポーツ」パックは、サベルト製のシートやアルカンターラの内装、スポーティな外観の特徴を備え、その名の通りスポーティネスを最大限に楽しめる内容となっている。


車名変更 > なぜ? アルファロメオ『ミラノ』の車名を禁じられる…なら『ジュニア』だ!
https://response.jp/article/2024/04/16/381196.html
《高木啓》

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