音楽に合わせて車体の色が変わる…BMWのEVセダン『i5』コンセプトカー発表

BMW i5 フロー NOSTOKANA
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  • BMW i5 フロー NOSTOKANA
  • BMW i5 フロー NOSTOKANA(向かって左)と525iアートカー
  • BMWのエンジニア、ステラ・クラーク(向かって左)とエスター・マラング

BMWグループは2月29日、新型EVセダン『i5』ベースのコンセプトカー、『i5フローNOSTOKANA』を発表した。BMWが開発した色変化技術を、さらに進化させている。2月29日から3月3日まで開催中のアートフェア、フリーズ・ロサンゼルスに展示された。

BMW i5フローNOSTOKANAの車体には、電子的にアニメーション化されるフィルムが貼られており、ルーフやボンネット、車両の側面にそれぞれ2本のストリップがある。Eブックリーダーのように、Eインクフィルムの各部には数百万のマイクロカプセルが含まれており、電圧をかけることで色粒子の構造と配置を変えることができる。

これにより、南アフリカのアーティスト、エスター・マラングのアートの典型的な色とパターンが、絶えず変化する構成で生成される。なおNOSTOKANAはエスターの長男の名前に因む。エスター・マラングは1991年に、『525i』をベースにBMWアートカーを制作しており、同じ「5シリーズ」でのリバイバルとなる。

i5フローNOSTOKANAの車体のアニメーションには、BMWグループのクリエイティブディレクター、サウンドのレンゾ・ヴィターレが特別に作曲したサウンドが伴う。BMWブランドのサウンドスケープと南アフリカの文化を組み合わせるために、ヴィターレはマラングの声のシーケンスや彼女が絵を描くために使用した羽根の筆の音、BMWデザインスタジオで使用される色鉛筆の音、BMW i5のタッチディスプレイを操作した際のフィードバック音を組み合わせた。これにより、色変化の開始時には柔らかく始まり、アニメーションが進行するにつれて強度が増すサウンドミックスが生まれた。

複雑な装飾のすべてのディテールを正確に再現するために、BMW i5フローNOSTOKANAには1349枚のフィルムが取り付けられており、それぞれが個別に制御できる。フィルムのトリミングに使用されるレーザーカットプロセスと電子制御設計は、Eインクとのパートナーシップで開発された。曲面への技術の適応やプログラムされたアニメーションは、すべてBMWグループの社内開発、としている。

なお南アフリカ・ケープタウンのイジコ美術館とBMWグループは、エスター・マフラング回顧展「Then I Knew I Was Good at Painting」を2月18日から8月11日まで開催中で、525iアートカーはそこに展示されている。

《森脇稔》

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