平時&有事、多目的公用車のトイファクトリー『マルモビ』…危機管理産業展2023

トイファクトリー・マルモビ(危機管理産業展2023)
  • トイファクトリー・マルモビ(危機管理産業展2023)
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  • マルモビ基本仕様(10名乗車)
  • 1台の車両を多方面&多目的に活用。平時活用、有事機能発揮するマルチパーパスモビリティ=マルモビ
  • 平時にも有事にも活用できる、フェーズフリー発想のマルモビ
  • マルモビ標準装備

キャンピングカー架装メーカー大手のトイファクトリーは、地方自治体向けに開発した新しいコンセプトの公用車両、『MARU MOBI(マルモビ)』を、10月11~13日に東京臨海都心の東京ビックサイトで開催された「危機管理産業展 / RISCON TOKYO 2023」で展示した。

マルモビは、トヨタのミニバン、『ハイエース』をベースに架装した車両だ。脱着可能なシートや特許を取得した特殊構造の家具が車内に設置され、レイアウトの変更が容易。このシステムは「平時活用、有事機能発揮」という国の国土強靭化政策に基づいており、日常的な使用から災害時の緊急使用まで、幅広い用途に対応可能である。

マルモビは、人員輸送モード、救護室モード、投票所モード、観光PRモード、荷物輸送モードなど、様々なモードでの使用が可能だ。これにより、通常時はコミュニティバスや公務用車両として、有事の際は緊急輸送車として幅広く利用できる。また、普通免許での運転が可能であり、災害時などにおいても多くの人が運転できるという利点がある。

マルモビは6月30日、トイファクトリーの地元、可児市役所に1号車が納品された。多目的で用途に応じたモードチェンジが可能な、いわゆる「マルチパーパスモビリティ」車両として、市の公用車としては全国で初の導入となる。

トイファクトリーの藤井社長は記者会見でのコメントで、「これは本当に『何でもできる車』だ。平時から使えて、有事の際も機能を発揮する。これは税金を使う市民の車であり、常に有効に使われるべきだ」と述べ、新しい車両のコンセプトを強調した。トイファクトリーはマルモビを地方自治体や企業に広く提案し、日本全国での採用をめざす。

《高木啓》

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