トヨタの中型ピックアップトラック、全長5.7mのロング仕様…『タコマ』が女性だけで競う米ラリー出走へ

トヨタ・タコマ の米「Rebelle Rally」参戦車両
  • トヨタ・タコマ の米「Rebelle Rally」参戦車両
  • トヨタ・タコマ 従来型
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トヨタ自動車の米国部門は10月2日、中型ピックアップトラックの『タコマ』(Toyota Tacoma)が10月12~21日、米国で開催される女性だけで競うラリーレイド、「Rebelle Rally」に参戦すると発表した。

このラリーは、米国ネバダ州やカリフォルニア州の砂漠地帯を舞台に、10日間(そのうち競技は8日間)で2200km以上を走破するラリーレイドだ。2016年に開始された同ラリーには、「4×4」とクロスオーバー車の「X-Cross」の2つのクラスがある。2020年からは電動車も出走可能となり、EVやハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHEV)が参加できる。

このラリーでは、電子機器の使用を禁止している。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、GPSは使えない。参加者は地図と方位計を頼りに、コースに設けられた複数のチェックポイントを通過することが求められる。

トヨタはこのRebelle Rallyに、中型ピックアップトラックのタコマで参戦する。トヨタの米国デザイン部門の「CALTY」に所属する2名が、「チーム195」として出走する予定だ。タコマは、トヨタの北米市場向けの中型ピックアップトラックで、米国の中型トラックセグメントでは長年、ベストセラー車に君臨している。

ベースとなるタコマは、新型ではなく、従来型を選択した。これは、新型タコマの現地販売が2023年末から開始されるためだ。Rebelle Rally参戦車両は、従来型タコマの「4×4ダブルキャブ」グレードの荷台が長い「ロングベッド」仕様がベースになる。全長は5728mm、ホイールベースは3571mmに達する。ロングベッド仕様の長い荷台には、オフロードでスタックした際、脱出時に使うスタックリカバリーラダーが積載されている。

3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンには、「VVT-iW」テクノロジーとアトキンソンサイクルを採用して、効率を追求した。トヨタの「D-4S」燃料噴射システムには、直接噴射とポートインジェクターの両方が組み込まれる。最大出力は278hp、最大トルクは36.6kgmを獲得している。

《森脇稔》

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