SHOEI NEOTEC3、12月発売へ…オールインワンのシステムヘルメットが進化

SHOEI NEOTEC3
  • SHOEI NEOTEC3
  • SHOEI NEOTEC3
  • SHOEI NEOTEC3
  • SHOEI NEOTEC3
  • SHOEI NEOTEC3
  • SHOEI NEOTEC3
  • 専⽤コミュニケーションシステム(SRL3)装着イメージ
  • フェイスカバーロック

SHOEIは、インナーサンバイザー付きシステムヘルメット「NEOTEC(ネオテック)」の最新モデル「NEOTEC3」を12月(予定)より発売する。

カラーはルミナスホワイト、ブラック、マットブラック、マットディープグレー、アンスラサイトメタリック、ライトシルバー、マットブルーメタリックの7色をラインアップ。
サイズはXS(53cm)、S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)の6種類を用意する。価格は7万9200円。なお、XXLサイズのみ2024年春頃発売予定。

◆密閉性を追求した「シームレス」デザイン

シンプルながらもスポーティな雰囲気も併せ持つNEOTEC3は、フェイスカバーやパーツがシェルとシームレスに繋がり、一体感のある形状とした。自社大型風洞実験設備での検証を重ね、フェイスカバー部が可動するシステムヘルメットでは特に求められる密閉性向上に効果のある形状を追求した。フェイスカバー全閉時にフェイスカバーと隣接する面をサイドカバーで覆うことで、フェイスカバーベース後方とシェルの間に生じていた段差を解消。フェイスカバーとの隙間を最小限に抑え、風や雨の侵入を低減する。

◆新設計内装やエアインテークで快適性向上

NEOTEC3専用設計のチークパッドは、従来品よりヘルメット後方側へ延長し、首周りの隙間をより広範囲でカバー。あご下部分をカバーするノイズアイソレーターと相まって被り口部分からの風の侵入を防ぐ。頬に当たる面積も拡大し、頬から首回りにかけてソフトにフィットし快適かつ確かなホールド感を実現。センターパッドは頭頂部をポケット式とし、長時間のライディング等で頭の前後左右にきつさを感じた場合、オプションの調整用パッドでフィッティングの微調整ができるようにした。また、汗をかきやすい部分に吸水速乾性に優れた生地を、ヘルメット着脱時に肌と擦れやすい部分には柔らかい触り心地の起毛生地をハイブリッドで採用している。

アッパーエアインテークはシェルデザインにマッチしたシンプルかつ、厚手のグローブでも操作しやすいデザインとした。トップエアアウトレットは自社大型風洞実験設備での検証により導き出した排気効率の高い形状を採用し、高効率なベンチレーションシステムを実現する。ロアエアインテークはデフロスター機能に加え、新設計ブレスガードを装着することで取り込んだ走行風の一部を口元へ流すことが可能。暑い中での息苦しさを低減し、どんな環境でもライディングを楽しめる快適性を追求した。

◆フェイスカバーを簡単・確実にロック

フェイスカバー全開時のロック機構はNEOTEC IIより継承し、2段階でフェイスカバーを固定。1段階目はヘルメット着脱時等に適し、2段階目はヘルメットを被ったまま作業等を行ってもフェイスカバーが閉じない強い保持力を発揮する。一方、全閉時のロック機構は金属製パーツを使用しシェル側のピンを全包囲する360度ピボットロッキングシステムを採用。ロックボタンには新規でバネを装備し、ロック状態での保持力を高め、万が一転倒した際などに不意にフェイスカバーが開くことを防ぐ。

また、フェイスカバーは回転軸を偏心とし、フェイスカバー開閉時はシェルやパーツとの干渉を防ぎ、全閉時はシェル側へフェイスカバーを引き寄せることで密閉性を高めている。

グローブをしたままでもあご紐の締結や解除が可能なマイクロラチェット式チンストラップも進化。コンパクトかつ軽量化した新設計品を採用する。耐久性に優れたステンレス製で、締結時には2か所のツメでロック、解除はレバーを一定以上の角度に上げないと解除とならない高い安全性の構造はそのままに、パーツを小型化。ストラップ部分は高強力・高弾性の高機能繊維を編み込むことで、強度を確保しながらもよりスリムになり、ストラップの装着感が向上している。

◆専用設計シールドシステムで高い密閉性と剛性を実現

シールドは、システムヘルメットに最適化した形状の「CNS-3」に、センターロック式を採用した「CNS-3C」を装備する。シールド上部がシェル側へ折れた特徴的な形状により風や雨の侵入を抑制。センターロック式の採用によってシールド全閉時の窓ゴム(ウインドウビーディング)との密着バランスを良くすることで、高い密閉性を実現した。シールド上下のリブが剛性を高め、タブをセンターに配置することで開閉時のたわみを抑えるため、シールド開閉をよりスムーズに改良。シールドロックボタンにはバネを用いることでロック時の保持力を強固にし、転倒時などの不意なシールド開放を防ぐ。

シールドベースにはシールドを少し開けた位置にギアを追加。低速走行時にシールドの微開を保持することでヘルメット内を換気できる。また、防曇シートを標準で装備。雨天や低温などシールドが曇りやすい状況下の走行時でも曇りを防ぎ、クリアな視界を確保する。

インナーサンバイザーは従来の「QSV-1」より5mm延長し、より広範囲で日差しの侵入を防ぐ「QSV-2」を装備する。欧州サングラス規格に匹敵する品質をもち、歪みの少ないクリアな視界を確保。強靭なワイヤーを使った操作機構により開閉操作もスムーズだ。

◆コミュニケーションシステム装着機構はよりコンパクトに

NEOTEC3も前モデル同様、コミュニケーションシステム「SHOEI COMLINK」に対応。新設計の専用装着機構は、従来よりもコンパクトにし、コミュニケーションシステム装着時の空力性能に大きな影響を与えることがなく、ヘルメットデザインとよりスマートに調和する。バッテリースペースはヘルメット後方側を切り欠いた形状とし、コミュニケーションシステム装着時にヘルメットを平面に置いたまま充電が可能。また、ヘルメット内部も従来通りマイク取り付け用の溝やスピーカーのスペース等取り付けを想定した構造を採用している。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集