インドのMaaS分野で新規事業開始から2年半の苦悩と成果…ヤマハ発動機

インドのMaaS分野で新規事業開始から2年半の苦悩と成果…ヤマハ発動機
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来たる、8月28日オンラインセミナー「今のインド」モビリティの実態セミナーシリーズ(第6回) 「ベンガルールから新興国向け新規事業に挑むヤマハ発動機」が開催される。

今回のゲスト講師は、MOTO BUSINESS SERVICE INDIA Pvt. Ltdの中尾 浩 氏。「MOTO BUSINESS SERVICE INDIA」は、ヤマハ発動機が2021年3月に設立した、モビリティを使ったサービス事業の拡大を目的とした新会社だ。

セミナー当日は、中尾氏からインドでの様々な取り組みや苦労話などを聴いた後、参加者からの質疑応答の時間が用意されている。

セミナーの詳細はこちらから。

ここでは、本セミナーシリーズのモデレーターを務めるベンガルール在住のコンサルタントの筆者(大和合同会社代表 大和倫之)が、セミナー開催前にゲストに聞いた話の一部を紹介する。

■インド市場でのニーズの変化がきっかけ

楽器メーカーを母体とするヤマハ発動機が二輪車生産を始めたのは1955年。当時、日本国内には既に200社近くのメーカーが犇めく状態となっており、最後発での市場参入だったという。その際、先行する競合企業に対する差別化要素として訴求したのが“Quality of Life”であった。

その後70年近くを経て、グローバル市場のどの地域かを問わずヤマハ発動機が二輪車やマリン製品のメーカーとして確固たる地位を築いているのは周知の通りだ。しかしながら、現在および将来に向けた成長市場であるインド・新興国を眺めた場合、モビリティが“Quality of Life”を大きく左右する役割を担うのは変わらない一方で、二輪車を始めとしたその道具に対する要求は「買う」「所有する」だけでなく「使いたい時に使いたい分だけ使いたいように使える」ことも重要になってきていると実感しているという。


《大和 倫之》

大和 倫之

大和倫之|大和合同会社 代表 南インドを拠点に、日本の知恵や技術を「グローバル化」する事業・コンサルティングを展開。欧・米の戦略コンサル、日系大手4社の事業開発担当としての世界各地での多業種に渡る経験を踏まえ、シンガポールを経てベンガルール移住。大和合同会社は、インドと日本を中心に、国境を越えて文化を紡ぐイノベーションの実践機関。多業種で市場開拓の実務を率いた経験から「インドで試行錯誤するベースキャンプ」を提供。インドで事業を営む「外国人」として、政府・組織・個人への提言・助言をしている。

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