遠隔診療や服薬指導に「マルチタスク車両」…デジタル医療MaaS 熊本・八代市

移動診療の巡回場所
  • 移動診療の巡回場所
  • デジタル医療MaaSで使用する車両

MONET(モネ)テクノロジーズは、熊本県八代市が実施する「デジタル医療MaaS」の取り組みに参画する。坂本町地区を中心に、MONETの「マルチタスク車両」を活用した移動診療車を運行する実証事業を、12月28日から開始する。

八代市では、2020年7月豪雨で甚大な被害を受けた坂本町の復興に向けた取り組みが推進されている。現在、坂本町には診療所がないため、片道10km以上離れた地区から医師が訪問診療している。

こうした中、医療サービスの提供方法の一つとして医療MaaS(モビリティアズアサービス)が2021年から検討されており、今回「デジタル医療MaaS」として移動診療車の実証を開始することになった。具体的には、医療機器などを搭載した車両に看護師が乗車し、公民館などを巡回する。テレビ会議システムを通して、遠隔地の病院にいる医師が車内の看護師に指示しながら、オンライン診療する。薬剤師によるオンライン服薬指導も行う。


《レスポンス編集部》

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