ルノー の新型SUV『オーストラル』、カジャー 後継…プロトタイプの写真

全長4510mmのCセグメントSUV

開発の最終段階で延べ200万kmを走行

パワートレインはガソリンハイブリッドのみ

ルノー・オーストラル のプロトタイプ
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ルノーは1月5日、『カジャー』の後継SUVとして、2022年春に欧州で発売予定の『オーストラル』(Renault Austral)のプロトタイプの写真を公開した。

◆全長4510mmのCセグメントSUV

2015年春に欧州で発表されたカジャーは、ルノーブランド初のCセグメントクロスオーバー車だ。ルノーはBセグメントに属するクロスオーバー車として『キャプチャー』を用意しており、カジャーは、キャプチャーの上に位置するクロスオーバー車となる。

このカジャーの後継SUVとして、2022年春に欧州市場で発売されるのが、オーストラル。全長が4510mmで、最大5名が乗車できる広い空間を追求する。ルノーは、オーストラルは運転するのが楽しいSUVで、Cセグメントに新風を吹き込む、と自負する。

また、オーストラルは、『アルカナ』と新型『メガーヌE-TECHエレクトリック』に続いて、ルノーがSUVセグメントの基盤を強化する役割を担うという。

ルノー・オーストラル のプロトタイプルノー・オーストラル のプロトタイプ

◆開発の最終段階で延べ200万kmを走行

オーストラルは現在、開発の最終段階に入っている。ルノーは新型車の発売に備えて、品質と信頼性を確保するために、数か月にわたる集中的なテストを行う。これらの耐久性テストにより、さまざまなコンポーネントの信頼性や耐久性を確認していく。

オーストラルの開発テストは、厳しい条件下で行われている。新開発の「CMF-CD3」プラットフォームと、ハイブリッドパワートレインの最終チェックに取り組んでいる。

オーストラルのプロトタイプは、「確認ラン」と呼ばれる一連のテストを実施している。このテストでは、約100台のプロトタイプ車両が、延べ200万kmを走行する予定だ。確認ランでは、オーストラルのプロトタイプは、フランス、スペイン、ドイツ、ルーマニアを横断する。合計900人のテストドライバーが実際の走行条件の下、公道を延べ60万km走行する。残りの140万kmは、テストコースを走行する。

これらのテストにより、ルノーの開発チームは、新しいCMF-CD3プラットフォームと先進運転支援システム(ADAS)のチューニングを行う。防音性能とサスペンションシステムの快適性能も確認する。狙いは、将来のユーザーが、可能な限り最高の走りを楽しむことができるようにするためだ。

ルノー・カジャールノー・カジャー

◆パワートレインはガソリンハイブリッドのみ

パワートレインのチェックも行われている。オーストラルのパワートレインは、ガソリンハイブリッドのみをラインナップする。パワートレインは、最新世代の「E-TECH」ハイブリッド、12Vマイルドハイブリッドテクノロジーを備えた1.3 リットル直列4気筒ガソリンターボ「TCe」エンジン、48Vマイルドハイブリッド技術を備えた1.2リットルTCeガソリンターボエンジンで構成される。

このうち、E-TECHには、ルノーグループが開発した電動化テクノロジーを採用する。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、多くの特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用している。

オーストラルの場合、E-TECHハイブリッドのCO2排出量は105g/km(WLTPサイクル)に抑えられる。また、オーストラルの複数のハイブリッドパワートレインの中で、最もパワフルな仕様は最大出力200hpを発生する、としている。

ルノー・オーストラルルノー・オーストラル
《森脇稔》

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