トヨタの新型クロスオーバー、車名は『アイゴX』に決定…Aセグメントの小型車

フランスに拠点を置く「ED2」がコンセプトカーを設計

小型ハッチバックのアイゴが小型クロスオーバー車に

アイゴXはトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコで生産

トヨタ・アイゴX のティザー写真
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  • トヨタ・アイゴXプロローグ
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トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門は10月5日、開発中の新型Aセグメントクロスオーバー車の車名を、『アイゴX』(呼び方はアイゴクロス)に決定した、と発表した。

トヨタ自動車の欧州部門は3月、コンセプトカーの『アイゴXプロローグ』を発表した。アイゴXは、このコンセプトカーの市販バージョンになる。

トヨタの現在の欧州Aセグメント車が、『アイゴ』だ。現行アイゴは2014年3月、ジュネーブモーターショー2014で発表された。アイゴは、トヨタの欧州における入門モデルの役割を担うコンパクトカーだ。トヨタとPSAグループ(現ステランティス)が共同開発し、プジョー版は『108』、シトロエン版は『C1』を名乗る。

フランスに拠点を置く「ED2」がコンセプトカーを設計

アイゴXプロローグは、トヨタの欧州Aセグメント車における新しいビジョンを提示したコンセプトカーだった。アイゴは欧州Aセグメントにおいて、大胆かつ際立ったデザインを備えた車と認知されている。トヨタのヨーロッパデザインスタジオとして、フランスに拠点を置く「ED2」が、Aセグメントのコンパクトカーの顧客に、さらに大胆で“スパイシーな”デザインを持ったアイゴXプロローグを提案した。

トヨタはアイゴで、欧州Aセグメントをリードしてきた、と自負する。Aセグメントの将来にコミットするために、トヨタはED2に、欧州Aセグメントのビジョンを実現するという課題を与えた。ニーズを満たすことによって、Aセグメントが欧州の顧客にとって何であるかを定義して想像することに、ED2は取り組んだ。

アイゴXプロローグでは、伝統的にエントリーモデルと認知されてきた車が、際立ったデザインでクラスをリードできることを証明するのを重視しているという。

小型ハッチバックのアイゴが小型クロスオーバー車に

アイゴは2005年の発売以来、トヨタで最も身近な車として、若くて前衛的な顧客に受け入れられてきた。アイゴの活気のあるキャラクターと魅力的なドライビングダイナミクスは、多くの新しいヨーロッパの顧客をトヨタに引き付けたという。

しかし、トヨタの新しい顧客はこれまで以上に、コンパクトカーに独自性や個性を反映させる機会を求めているという。ED2は彼らのために、特別な車を設計することに着手した。

アイゴの名前は、常に個人の自由と機動性を象徴してきたという。アイゴXプロローグでは、これに大胆な遊び心が加わった。エクステリアは全方位で、強い個性と強いスタンスを表現している。現行のアイゴに対して、ホイールのサイズを大型化し、引き上げられた車高がドライバーに高いアイポイントをもたらす。アイゴXプロローグは、コンパクトハッチバックのアイゴから、コンパクトクロスオーバー車に進化した。

アイゴXはトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコで生産

トヨタは市販版のアイゴXの開発について、トヨタモーターヨーロッパの開発センターが主体となり、欧州で企画、開発、デザインを手がける完全な社内プロジェクトにすることを決定した。

欧州トヨタの最新のコンパクトカーラインナップには、新型『ヤリス』と『ヤリスクロス』がある。両車は、「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA」の「GA-B」プラットフォームをベースにしている。アイゴXも、このGA-Bプラットフォームをベースとする。

欧州で結成されたアイゴXの開発チームは、欧州の顧客向けに、都市や郊外環境でのライフスタイルを調査している。アイゴXは、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコで生産される予定。トヨタは、Aセグメントに自信を持ってコンパクトなクロスオーバー車を投入する、としている。

《森脇稔》

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