岩手県の三陸鉄道とヤフー株式会社は、8月24日から「三陸鉄道支援募金」の窓口を開設している。
三陸鉄道は2019年3月、JR東日本山田線釜石~宮古間が2011年3月に発生した東日本大震災による被災から復旧したことを受けて、同区間を承継。従来の北リアス線(宮古~久慈)と南リアス線(盛~釜石)を抱合し、盛駅(岩手県大船渡市)と久慈駅(岩手県久慈市)を結ぶ営業距離163kmの長大なリアス線として再出発した。
その後も2019年10月の台風19号による被災が続いたが、翌2020年には国内外からの多くの支援により全線が再開。しかし、この年はコロナ禍の影響により、運賃収入が対年度比で半減。2021年度の第一四半期も2019年度同期の4割弱に留まっている。
このような厳しい状況を鑑み、三陸鉄道ではヤフーの協力により、日本最大級のインターネット募金サービス「Yahoo!ネット募金」で支援を募ることになった。
8月26日時点で170人あまりから総額20万円強の支援金が集まっており、三陸鉄道では支援金を「三陸鉄道の安定的な運行の継続と、コロナ収束後を見据えた旅行商品の企画造成に活用させていただきます」としている。